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ホーム間違いのない採用活動術前職が人から敬われる職業の人は扱いにくいか?

採用活動のウソ・ホント前職が人から敬われる職業の人は扱いにくいか?

前職が人から敬われる職業であった場合、次の会社でも敬われることを前提に仕事をするのではないか?ということです。

人から敬われる職業とは、例えば医者や教師、弁護士など一般的に「先生」と呼ばれる職業についている人のことです。

中小企業に、弁護士や医者が転職してくることはまずありません。
難関の国家試験を何年もかけて通ってきた人は、今までの努力・経験を役立てるために、転職するにしてもその肩書きから大きく外れた職に就くことはありません。
医者であれば別の病院に転院したり、個人病院を設立したりと、大抵は同じ医療系で職を探します。

ですから、中小企業に転職する率が高いのは、塾講師や教師です。

塾講師と教師

塾講師は収入はいいかもしれませんが、拘束時間が長かったり、夜間まで業務が及ぶために体力を要求されたりする仕事で、教えることが好きな人で体力があれば一生の職業として成り立つかもしれませんが、もう少しゆとりのある人生を送りたいと思っていたり、勤めている塾が潰れそうだけど転職する当てもなかったりすると、中小企業に新天地を求めて流れてくることがあります。
30代近くになっている人は、経験もないので大手で採用してくれることは難しいので、必然的に中小企業への転職となります。

教師は拘束時間の長さや保護者や子供たち、先生との人間関係で生じるストレスの割に、収入も多くないため、転職を考える人は多い職業です。
教師になったけれど途中で挫折する人の中には、親が教師だったり大学で教職課程をとっていたりしたために、流れで教師になっている人がいます。
こういう人の中には、1~2年ほど働いてみて、自分には向いていないと気づいて転職する人がいます。
このとき、まだ若いので転職の場は広がりますが、大手の中途採用の場合に求められるのはキャリアや経験値ですので、大手がほしがるような能力をアピールできない場合には、中小企業の門をたたくことになります。

「先生」は採用すべきか否か

こうして中小企業に働き口を求めて流れてきた「敬われる職業についていた人」たちを、中小企業では採用すべきか否か、どちらでしょうか。
結論から言うと、こういった人は多くの場合、採用すべきではありません。

いわゆる「先生」と呼ばれる立場にあった人に共通していえることは、自分の顧客を叱ったり、自分の考えを顧客に押し付けることが可能な立場であったりしたため、プライドが高く、顧客に対する姿勢や態度が悪いことです。

また、「先生」は、基本的には個人主義で仕事をしており、他の「先生」のやり方を批判したり改善させたりするようなことはあまりしません。
つまり、顧客と自分とで形成される小さな世界では、自分は「王様」であり、自分に逆らえる人は殆どいません。

こうした経験しかしてこないと、人は尊大になり、誰かの下で働くには適さない性格になってしまいます。
いわゆるコントロールし辛い人であり、そういう人に限って「コントロールできるものならやってみろ」とか、「自分を使いこなせない方が悪い」というような考えを持ちやすくなります。

しかし他方では、「先生」と呼ばれる人には、多くの人を指導したりアドバイスしたりしてきたことで、人をコントロールする術を身につけている人がいます。
そのスキルを生かすことができれば一般企業でも武器になるかもしれません。
ただし、うまくコントロールする能力を身につけた人はそのままその職業に居続けることも多いので、そこから流れ出してきた人は、そういった能力を身につけられなかった可能性があるのです。

採用した場合

ここまでで述べてきたことから、「先生」と呼ばれる人を採用した場合には、注意しておかなければならないことは、以下の4点の特徴を示す場合があるということです。

  • 個人主義なので黙々と仕事をする
  • 協調性がない
  • コミュニケーションが苦手
  • 過ちを認めない

これらの特徴は長く勤めれば勤めるほど、緩和されるのではなく、顕著になっていく傾向にあります。

ただし、コミュニケーション能力は長く勤めればある程度は備わってくる可能性があります。
面接のときにコミュニケーション能力の欠乏を見抜くには、無口な人はすぐにわかるかもしれませんが、一方的に話をするという意味でのコミュニケーション能力の欠乏は、しっかりと腰を据えて面接をする必要があります。
よく話をする人というのはそれだけでコミュニケーション能力が高いと思われがちですが、話の内容が重要です。
中身があるのか、思いやりを持っているか、ロジカルか、そういったことまで話の中から読み取らなければ、採用した後にモンスター化する恐れもあります。

ここまで、「先生」と呼ばれる職業に就いていた人をとるべきではない理由について述べてきましたが、必ずしも全員がそうである、ということではありません。
何せ、自分にはむいていないと考えて辞めた人もいるので、この枠から外れている可能性もあるのです。
ですから、こういった人を採用する場合には、書類だけでは見極めることはできないので、面接を通じてその人を把握することが大事になります。

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