皆さんは挨拶をきちんとしているでしょうか。
挨拶は社員教育において初歩の初歩です。
挨拶のできない社員は仕事もできないと思われても仕方がありません。
人とコミュニケーションをとる基本が挨拶ですから、それを怠るということは、取引先の人ともうまく話ができないということになります。
新入社員にありがちなことは、同じ部署ではない人に対しては、向こうから挨拶をしてこなければ挨拶をしない、会釈もしなければ目も合わせない、ということです。
残念ながら多くの人は、自分よりも若い人に率先して挨拶しようとはしません。
本来ならば、挨拶は、年齢の高低で先にする人が決まるものではなく、気づいた方からするべきものなのですが、年上の人は若い人から挨拶をしてくるのが礼儀だと考える傾向にあります。
そのため、若い人から挨拶をしてこないと、態度が悪いと思われてしまいます。
もし、相手に何かをしてほしいのであれば、こちらから示してやらないといけません。
挨拶も然りです。
社会人にもなって挨拶一つもできないとは、と嘆きたくなるかもしれませんが、そのような人は多いのです。
しかし、できないからといって、陰で文句を言うのではなく、挨拶を率先してするように指導していきましょう。
できないのであれば、できるようにしてあげればいいのです。
指導の第一歩は、実践です。
まずは、気づいたら自分から挨拶をするように心がけましょう。
その挨拶の時に、向こうは頭を下げるだけで声を出さなかったり、または声が小さすぎて聞こえない場合には、「もっと声だそうよ」くらいの軽い注意をしていきましょう。
挨拶ができるようになったら、それで終わりではありません。
挨拶ができることは社会人として、人間として当たり前のことです。
しかし、挨拶だけでは良好な人間関係をつくることはできません。
仲の良い人は、大抵の場合、挨拶をしたら二言三言会話をするものです。
挨拶だけで終わる人は、親近感もわきません。
この差は、人間関係としては大きな差です。
同じ会社で仕事をしていくうえで、人間関係は切っても切れないものです。
人間関係が仕事を回していると言っても過言ではありません。
挨拶ができるようになるのは、人間関係を作るための基礎なのです。
挨拶したら、プラスアルファの会話をするということを、あなたの側から実践してあげましょう。
そうして雑談しているうちに仲良くなることができれば、自然と向こう側から話してくるようになるでしょう。
人は、部署の違う、得体のしれない人と話すことを好みません。
好んで話す人もいますが、そういう人は数が少なく、基本的にはあまり他人と話したがりません。
先輩社員も後輩社員も、お互いに「向こうから話しかけてくるべきだ」と思っていては、いつまでたっても人間関係などできるわけがありません。
この壁を壊すには、やはり先輩社員が見本となって行動するしかありません。
仕事をしていれば部署が違ったとしても、人間関係をつくっておくことは、いずれ何かの場面で役立ちます。
そういうことを身を持って示していけば、それを見た後輩社員も、それに倣って行動するようになるかもしれません。
また、それでも自分以外の他の人とはあまり挨拶をしていないのであれば、その後輩社員と一緒に行動しているときに、他の人とすれ違った時に、あなたがその人と挨拶をする、という風に、行動で模範を見せましょう。
もし、その後輩社員が挨拶をしなかったのであれば、次からは挨拶をするように促しましょう。
挨拶をすること自体は、注意されても反発するのはおかしなことであることくらいは、流石に誰でもわかることです。
もし反発するのであれば、人間関係をつくるうえで挨拶が重要であることをきちんと説明してあげましょう。